DCTは本当に楽なのか?バイク歴40年以上の私が感じたこと【レブル1100DCT】

ガレージ

はじめに

「DCTは楽だと聞くけど、本当にそこまで違うの?」

「MTの楽しさはなくならないの?」

「スクーターと何が違うの?」

レブル1100DCTを検討している人なら、一度は考えることだと思います。

私はバイク歴40年以上。

中型から大型まで数多くのMT車に乗り、原付スクーターからビッグスクーターまで経験してきました。

そんな私がレブル1100DCTに乗り換えて感じたことを、良い部分も気になる部分も含めて正直に書いてみたいと思います。


結論:DCTは本当に楽だった

結論から言うと、DCTは本当に楽です。

そして変速ショックが驚くほど少ない。

初めて乗ったとき、

「これは思っていたATとは違うな」

というのが率直な感想でした。

単純にクラッチ操作が不要というだけではありません。

加速の滑らかさ。

変速の自然さ。

そして長距離を走った後の疲労感。

そのすべてが想像以上でした。


DCTの仕組みを知ると納得する

DCTはデュアル・クラッチ・トランスミッションの略です。

名前の通り、2つのクラッチを使っています。

クラッチA
1速 → 3速 → 5速

クラッチB
2速 → 4速 → 6速

次に使うギアをあらかじめ準備しているため、変速時の駆動力の途切れがほとんどありません。

MT車で例えるなら、

「非常に上手なライダーが完璧に変速している状態」

が常に続くような感覚です。

長年MTに乗ってきた私でも、この滑らかさには驚きました。


タンデムで分かったDCTの良さ

DCTの良さを最も実感したのはタンデムでした。

MT車では変速のたびに後ろの人へショックを与えないよう気を使います。

アクセル。

クラッチ。

シフト。

それぞれを丁寧に合わせる必要があります。

DCTではその必要がほとんどありません。

実際に後ろに乗ってもらうと、

「今、変速した?」

と言われることがあります。

タンデムツーリングを楽しむ人には大きなメリットだと思います。


クラッチを切るという作業がなくなる

長年MTに乗ってきた人ほど、この変化は大きいかもしれません。

信号待ち。

渋滞。

市街地のストップ&ゴー。

MTでは無意識に行っていたクラッチ操作がなくなります。

特に疲れている帰り道では効果を実感します。

左手が自由になる。

操作に余裕が生まれる。

周囲の状況を見る余裕も増える。

単なる快適装備ではなく、安全にもつながる部分だと思っています。


若い頃は「疲れることもバイク」だと思っていた

若い頃は、疲れることも含めてバイクだと思っていました。

ある意味、

「疲れた=たくさん走った」

という満足感もありました。

しかし今は違います。

疲れ切って帰宅し、翌日まで何もできなくなるよりも、

「また来週も走ろう」

と思える余力を残して帰る方が大切だと感じています。

実際、疲れ切った帰り道はヒヤリハットも増えます。

集中力は落ちます。

判断も遅れます。

だから私は、DCTの価値を

「楽をするための装備」

ではなく、

「長く安全に旅を続けるための装備」

だと考えています。


変速タイミングには慣れが必要

もちろん良いことばかりではありません。

DCTにはDCT特有の癖があります。

特にUターンなどの極低速域です。

自分の想定とは違うタイミングで変速されることがあります。

私自身、最初の頃は少し戸惑いました。

立ちごけしそうになったこともあります。

今は低速時にリアブレーキを意識的に使うことで対応しています。

慣れてしまえば大きな問題ではありませんが、最初に知っておいた方が安心です。

※低速域の癖については③の記事でも実体験として触れています。


シフトダウンはできるが完全なMTではない

ATモード中でもシフトダウンはできます。

下り坂。

コーナー手前。

エンジンブレーキを使いたい場面。

そういった時は手元のスイッチで簡単に操作できます。

ただしATモードでは、その後のシフトアップは自動で戻ります。

つまり、

「一時的にギアを落とす」

ことはできても、

「そのギアを維持する」

ことはできません。

完全に自分で管理したい場合はMTモードになります。


スクーターとDCTは似ているようで違う

私はビッグスクーターにも長く乗っていました。

だからDCTにも比較的自然に馴染めました。

しかしスクーターとDCTは別物です。

スクーターは基本的にギアを選べません。

エンジンブレーキも弱めです。

一方、DCTは必要なら自分でシフトダウンできます。

マニュアルモードもあります。

だから「操っている感覚」が残っています。

スクーターほど楽でありながら、バイクらしさも残っている。

これがDCT最大の魅力だと思います。


それでもモンキー125に乗ると感じることがある

今でも所有しているモンキー125に乗ると、

「これもやっぱり楽しいな」

と思います。

クラッチを握る。

ギアを選ぶ。

回転数を合わせる。

自分で操作している感覚は確かに濃いです。

だから私は、

MTが劣るとも思いません。

DCTが優れているとも思いません。

それぞれに違う楽しさがあります。

モンキー125では操る楽しさ。

レブル1100DCTでは旅そのものを楽しむ。

私の中ではそういう使い分けになっています。


DCTはバイクなのか?

「DCTは楽だけどバイクじゃない」

そんな意見を聞くことがあります。

その気持ちも分かります。

私自身、最初は少しそう思っていました。

しかし今は違います。

クラッチレバーがあるかどうかではなく、

どこへ行きたいのか。

何を楽しみたいのか。

そこが大事だと思うようになりました。

景色を見たい。

温泉へ行きたい。

キャンプをしたい。

遠くまで旅をしたい。

その目的を考えたとき、私にとってDCTは非常に合理的な選択でした。


まとめ

DCTは本当に楽です。

しかし、

「何も考えなくていい」

という意味ではありません。

DCT特有の癖もあります。

慣れも必要です。

それでも長距離ツーリングや渋滞、タンデムでは大きなメリットがあります。

若い頃の私は、

速さ。

パワー。

操る楽しさ。

そんな基準でバイクを選んでいました。

今は違います。

安全に帰ること。

長く旅を続けること。

また来週も走れること。

その基準で考えるようになりました。

レブル1100DCTを選んだのは、楽をしたかったからではありません。

これから先も無理なくバイクを楽しみ続けるためです。

私がDCTで設計し直したのは、変速方法ではありません。

これからのバイクとの付き合い方だったのです。

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